上野ゲイバー店長のブログ

2024年2月29日のブログ

              今回はゲイバーを経営してた上で私が経験した「一緒に働いてるスタッフに対する思い」について書きます。新宿でゲイバーを開業したのは、ほぼ10年前になります。うちのお店は新宿以外にも上野、新橋とあり色んなスタッフが居ます。スタッフと何らかのきっかけで出会い、時には喧嘩もしますが、同じお店でお酒飲んで、同じ空間で一緒に働いていると何らかの依存というか、思いを持ちます。この気持ちはお客様に対しても持ちますが、今回はスタッフに対してで書きます。

              自分で言うのも何ですがうちのお店は本当に長く勤務してくれてるかたが圧倒的に多いです。私自身が店子したのも3年くらいの期間でしたので、ほとんどのうちのスタッフはみんな3年以上、多い方で10年近くの方もいらっしゃいます。色々な事情があり、一緒に働けなくなるときに寂しい気持ちになります。それらは独立、昼職の都合、体調、など様々です。それぞれの人生の事情があるので「去る者は追わない」スタンスでいますが寂しい気持ちは変わりません。ただ今まで何度もそのような経験をしてきましたが、また復活するスタッフもいたり、お客様として戻ってきてくれるスタッフもいたりして、立場や関わり方は以前とは違う形になるけど別に繋がりが消えるわけではないと言うこともわかってきてます。

              自分自身も人生の中で何度か転職活動をしたり、住む国を変えたりと環境を変えてきてた事もあります。世の中は常に流れていて、常に同じ形の状態はあり得ないのかもしれません。しかしながら変わっていくことに、どこか不安を感じたり寂しさを感じるのは、仕方のないことで今後もまた同じような経験を幾度もすると思います。

              お客様でもずっときてくれてたお客様と会えなくなると寂しいと思いますが、お客様も移り変わりますし、その分、新しいお客様も来てくれるようになったりします。変わっていくこともあれば変わらないこともあります。ただ変わらずにいてくれる人を当たり前だと思ってはいけない気がします。大事にしないといけないと思いますが、照れ臭くて実際にあうと言葉では言えなかったりするときもあります。新宿と上野と新橋でゲイバーを経営出来てることが当たり前と思わず、今後も継続して出来るように今繋がってる人間関係に感謝しないといけないなあと思います。別れや変化は寂しいものですが今後もずっと経験していく事だと思います。今回は、とりとめのない気持ちについてブログに書きました。大事なことは出会えて一緒に楽しい時間をゲイバーで過ごせたことだと思うようにします。ゲイバーを経営して本当に良かったし、これからも末長く頑張っていきます。

上野ゲイバーの経営者                      電信柱