7月の経験(コロナ対策)

2020年9月24日

              当店のスタッフがコロナに罹患してから2ヶ月。あれから2ヶ月が経ち少し気持ちが落ち着いたのでその時の事を記録として書こうと思います。当時は2020年7月で東京都では連日感染者数が多くなり、歌舞伎町がマスコミに連日「感染源=夜の街」と報道されホストが槍玉に上がってた時期です。実はそれまでは身近にコロナにかかった人が居なくてどこか他人事だったのですが、その月に2丁目でも数件のお店やお客様またはコンビニから感染が報告されてました。

              そんな7月のある日、当店のスタッフが熱を出しました。高熱だった為、万が一のことを考えてお店は休業にしました。その後も熱が引かずPCR検査を受けて結果は二日後にわかるという事でした。二日後に連絡が来ました。「どうでしたか?」「結果は陽性でした。」との事でした。その日は当人も本業への連絡や保健所への連絡で忙しいらしいから翌日に今後の事についてしっかり電話で話そうという事になりました。その日は僕もショックで頭の中が真っ白でとりあえずどこかで座って考えようと思いました。近所にHUBっていうバーがあってそこでビールを飲みながら考えました。その場にいたウエイトレスの女性の方が普通に接客をされてたのですが親切で少し心が整理出来ました。

              保健所の担当の方とのお話で熱が発症した二日前の濃厚接触者に連絡を取る必要がありました。幸いなことにその期間にいたお客様が全て常連の方で連絡先を知ってましたので早急に手分けして連絡しました。新規で来てた連絡先不明のお客様が居なかったことが幸いでした。スタッフはコロナの症状が中等症でしたので入院する事になりました。入院中もラインで連絡を取ってました。

              SNSなどでの公表については、2丁目が歌舞伎町のようにマスコミの標的になるのを避けたほうがいいとのアドバイスもありましたので、すでに全てのお客様と連絡が取れてたのであえてお店のアカウントでの公表は控えました。私の個人アカウントにほぼ同業者の方やお客様も含まれてたので、そちらで鍵付きで公表しました。すぐに広まり沢山の励ましのメールやラインを頂きました。2割ほどは嫌がらせのメールがありました。内容としては「お前のお店が対策が不十分だから反省しろ」みたいな内容でした。しかしながら残り8割は「入院してるスタッフは大丈夫?」「大変だろうけど頑張ってね」みたいな内容で心の支えになりました。

              あれから2ヶ月が過ぎようとして無事に営業をしております。コロナはまだまだ収束しておりませんが自分の中で7月の経験を風化させるつもりもありません。自分の中で少し時間が経ち落ち着いたので記録として当時の事を書きました。